さて、休息日を挟んで1/10、ライド7日目です。
この日はワンウェイの超ロングトレイル「ティンバートレイル」に挑戦!
ロトルアから南西に150kmほど、プレオラとオンガルエの間にある、かつて材木の運搬に使われていたトラム(森林鉄道)の路線2つを利用したトレイルで、グレード的には2~3の難易度。
途中に8つの長いつり橋があるユニークなトレイルです。
距離は、webや看板の表記に若干バラつきがあるのですが、82km位。
(ガーミンのログでは83kmでした)
トレイルの途中にトイレはありますが、水や食料は入手できないので、事前に用意する必要があります。リュックが重くなりますが、水は多めに持ちました。
ペットボトルx2、キャメルバック1.5L、水ボトル1本。
補給食はBAR状のものを6本ほど、グミ、チョコ&ナッツ。
あとは虫よけとコンタクト用目薬。
このトレイルは双方向なので、プレオラとオンガルエのどちらからスタートしても良いのですが、上り下りの配分の関係で殆どのライダーがプレオラからスタート、オンガルエゴールで走ります。
私たちもオンガルエまで車で移動し、予約したシャトルバスでプレオラまでバイクごと運んでもらいました。
シャトルは8:30出発なので、朝は5:40に宿を出発。オンガルエまでは2時間かかります。車中で朝ご飯のパンをもぐもぐ。
8:00前に余裕を持ってオンガルエに到着。ここからシャトルでスタート地点のプレオラまで約1時間かけて運んでもらいます。
ティンバー・トレイルは距離が長いので、中間地点のピロピロにあるキャンプ場やロッジを使い2日間で走る人が多いです。シャトルのオプションでキャンプの荷物や水などを運んでもらうことができます。1日で走りきるのは「フル・ティンバー」と呼び、私達はフル・ティンバーに挑戦。
2020年の時に比べると、E-BIKEの比率が非常に高くなりました。シャトルに積まれたバイクを見ても、半数以上がE-BIKEです。
ティンバートレイルは距離が長く前半の登りがきついので、E-BIKE向きのコースですが、一方で下りのスピード制御をミスして転倒する事故も増えている様です。また、ティンバートレイルは双方向なので、対向から高速のE-BIKEが来る可能性があり、注意が必要です。
9:50にスタート。約15km先のハイエスト地点まではしばらく登り続けます。
そこから中間地点(40km地点)のピロピロまでは下り基調。
22km地点で最初の吊り橋登場!
13:00頃中間地点のピロピロ到着。ピロピロにはロッジやキャンプ場があり、2日間かけて走破する人はここで1泊します。
ピロピロを過ぎるとまた登りが始まります。ゴールまでは山を2つ超える感じですが、廃線跡の為斜度は緩めです。
60kmを過ぎたあたりからは、「落石があるので止まるな!」という看板が3か所ほど出てきます。
この区間は確かに、脇に巨大な落石がごろごろしています。
止まらなくても危険は危険な気がしますが、もちろん長居は無用なのでスプリントで走り抜けました。
この辺りは野生のヤギがいて、突然飛び出してきたりするのでびっくりします。
びっくりしながらもどんどん進むと、72km地点で「オンガルエ スパイラル」という巨大なループが出てきます。
これも森林鉄道の遺産ですが、高い位置の橋から大きくループを描いて下のトンネルにつながっています。
トンネル内は真っ暗で地面も何も見えませんが、出口は深い切り通しになっていて、立体的なとても美しい場所です。ティンバートレイルの中でも特に印象的で思わず疲れを忘れてしまいます。
オンガルエ スパイラルを過ぎれば、残りは10km。ほぼ平坦な細い道を走り抜けます。
16:50にゴール !トータル7時間の旅でした。
宿に戻ってウェアやリュックを洗濯し、夕食は作るのが億劫になったので外食にしました。
美味しい食事を楽しんで帰ってきたのですが、ここで事件が。
リュックに塩が浮くほど汗をかいたので、リュックも洗濯したのですが、中にパスポートと財布を入れたままでした…。
とりあえず全ページにティッシュを挟み、重しをかけて陰干しにしました…。出国できなかったらどうしよう。