さて、1月3日。「Timber Trail」チャレンジの日です。「Timber trail」とは、Pureora ~Ongarue間の84kmワンウェイトレイル。途中でたくさんの吊り橋を通る、ユニークなトレイルです。

朝4:30に起床!店長林も無事に起きられました。早寝した甲斐がありました。

朝食用に買ったパンとドリンク。彼の地のスポーツドリンクはネオンカラーです。

今回の装備は、リュックに補給食とペットボトル1本、キャメルバック、モバイルバッテリー、携帯ポンプ、替えチューブ等。(トレイルの途中で水や食料を入手できないので、多めに持ちました。)
車内で食べる朝食用のパンとドリンク、バナナ等も車に積込み、5:30にロトルア出発!

まずは車で、ロトルアから150kmほど離れた、トレイルゴール地点のOngarueまで移動します。パンをもぐもぐ食べながらOngarueまで2時間のドライブ。

ロトルアからのルートはこんな感じ。ぴったり2時間かかりました。
だんだん道幅が狭くなってきます。ここも制限速度は100kmだったりします。(危ない箇所は70~80kmですが、それでも速い)

そこから、予約したEPIC CYCLE ADVENTUREのシャトルに乗って、バイクごとスタート地点のPureoraまで移動。小一時間ほどかかります。

このシャトルが8:30出発なので、Ongarueには7:30には到着していたいのです。

途中、結構な雨になってしまいました。

天気予報は曇りのち晴れでしたが、移動中雨がパラパラ…。カッパを宿に忘れてきたので若干不安でしたが、Ongarueに近づくと晴れてきました!

シャトル乗り場は晴れ!一安心です。

駐車場でバイクを下ろしていると、暁子のバイク後輪がパンクしており、シーラントでベロベロになっているのを発見!昨日のうちに車に積込みしてしまったので気付きませんでした。とりあえず空気を足して、様子見です。

パンクでシーラント噴出…。スタート前に発見するのはショックです。

シャトルにバイクを積んでもらい、スタート地点のPureoraまで移動。同乗の方々はほとんどが2日間かけての走破予定の様子です。2日で走る方は、中間地点のPiropiroで宿泊したり、キャンプをします。シャトルサービスの内容も色々で、キャンプの荷物をPiropiroまで運んでもらえるオプション等もあるようです。

私たちは1日で一気に走る「Full Timber」にチャレンジ!

いざ出発!天気もばっちりになりました!
スタート地点のPureora到着。Timber Trailの看板。

暁子バイクのパンクはとりあえずシーラントで止まっている様子。空気圧も大丈夫そうなので、そのままスタートすることにしました。10:00ちょうどにスタート!

注意書きには、安全の為に「己の限界を知ること」と書いてありました。はーい!

最初は森の中のトレイルから始まり、その後はしばらく登りが続きます。スタート地点の標高500mから1000mまで一気に登るので、中々です。

登りが続きすぎてちょっと一休み。

体力温存でゆっくりと登りますが、小学生ぐらいのお子さん連れのご家族がE-BIKE(電動アシストMTB)で追い抜いてゆきました。
日本ではまだE-BIKEは珍しいですが、MTBが盛んなNZではE-BIKEはかなりの普及率で、特にレンタルバイクはE-BIKEの割合が高いです。

高額なのと維持費がかかるのがネックですが、小さい子供やご年配の方も含めたグループでも、E-BIKEなら体力差を気にせずに楽しめるので素敵ですね。普及しているのがうらやましく感じます。

さて、頑張って登って最高点に到達。一休みして補給を取ります。

Timber Trail中の最高点です。時刻は11:30位。

ここからしばらくは下り基調で快調に進み、スタートから20kmほどで最初の吊り橋登場!

長い!そして高い!
予想以上の怖さにびびってます!

長くて、高さも相当です。しかもこの日は前半風が強かったので、揺れています。まずは徒歩で真ん中あたりまで歩いてみました。真ん中あたりが一番揺れるので、恐怖感MAX! 腰が抜けそうです。

一度引き返して、MTBで再度チャレンジ。徒歩より怖いです。揺れるのでドロッパーポストを一番下まで下げ、ヨチヨチ歩きでなんとか渡り終えました…。

下を覗くとこんな感じ。
段々余裕が出てきましたよ!

そんな恐怖の吊り橋も、何度か渡ると慣れてきて、最後のほうは気になりませんでした。なんせ8つも渡るのです。所々で吊り橋を渡りながら、先に進みます。トレイルの難易度は低めで、路面はスムース。最初の登り以外はきつい登りもありません。

いいペースで13:30頃中間地点のPiropiroに到着!

左側がスタート地点のPureora。一山超えて、Piropiroはちょうど真ん中地点です。

ここで大休憩。Piropiroには、有料の宿泊ロッジやキャンプサイトがあるのですが、私たちは施設を利用しないので、そちらには入らずなんとなく道端での休憩になりました。


ドライフルーツたっぷりのパウンドケーキが良いカロリーでした。

持参のパウンドケーキやビスケット、フルーツ等で各自補給をします。

ここで、MTBに乗ったご年配の男性が1人、行ったり来たりしていました。私たちも話しかけられたのですが、英語が聞き取れずうまく会話ができませんでした。

休憩を終えて、スタートした少し先で、今度はE-BIKEに乗ったご年配の女性から道を聞かれました。Piropiroに行きたいとのことで、方向を教えてあげられましたが、後で考えるとお二人はご夫婦で男性ははぐれた奥様を探していたようです。
E-BIKEのアシストで思わぬスピードが出て、はぐれてしまったのかもしれません。

1時間ほど進むと鉄道の終わり地点に着きました。ゴールのOngarue側からこの地点まで、昔森林鉄道が走っていたんですね。

線路の終わりを示す看板。

ここから先は、元々鉄道があった道なので急な勾配もなく、走りやすかったです。

ここからは廃線跡を走ります。

所々に鉄道の車輪や、方向を変える為の転車台等、昔の鉄道を彷彿とさせるモノが置かれていました。

鉄の車輪。
転車台。鉄道大好き店長林、大喜び!
ちなみにトイレは何か所かにきちんとトイレットペーパー設置で存在します。

途中で鹿や黒ヤギが飛び出してきたりしてドキドキしながら、どんどん進みます。65km~70kmあたりの区間だと思うのですが、Mangatukutuku Bridgeの前後付近は、「落石があるのでここから数百メートル区間は立ち止まるな」という看板があります。

400m区間、止まるな!という看板。怖いです。

片側は壁のような崖で、反対側は大きな落石がごろごろある区間なので、かなり緊張します。立ち止まらなければ安全なのかは若干疑問ですが、怖いのでここは看板の言うことを聞いてひたすら走り抜けます!

危険な区間を走り抜け、75km手前ぐらいに、「Ongarue Spiral」というループが出てきます。これも森林鉄道の遺産で、高い位置にある橋から低い位置のトンネルまで円を描いて下っていくループです。

Ongarue Spiral。下のトンネルに向け円を描きながら下っていきます。
トンネルの中は真っ暗!カメラでは写りましたが、実際には自分の足元も見えません。

トンネルの出口は非常に深い切通しになっていて、とても美しい光景でした。

トンネルの出口。両サイドは水が滴る深い深い切通し。頭上にはさっき通った橋が見えます。

Ongarue spiralを過ぎると、残りは約10kmほど。緩い下り基調の道をしばらく走り、農場の横を羊や牛を眺めながら走る細い道に入り、17:20ゴール地点に到着!!

ラストは顔の白い牛たちを眺めながらゴールします。
無事ゴール!!天気も最後まで快晴のまま!

84km無事走破できました。コース後半は緩い下りの区間が多かったこともあり、距離の割には疲労は少なめだったと思います。

長い長いトレイルですが、いろいろな要素があり、景色の展開もドラマティックで距離を感じさせません。お尻は痛かったですが。次回NZに来る時も、またチャレンジしたいです。

朝、スタート地点まで送ってもらったシャトルのおじさんがいたので、無事にゴールした報告とお礼を言って、バイクを積込み帰路につきました。

帰る途中、牛が道路を横断してました。こういうところも北海道に似ていて既視感…。
19:50宿に着。ビールで完走を祝います!

晩御飯は先日も行った「Pig & Whistle」。このお店は食事もビールもおいしくてお気に入りになりました。

ラム!サーモン!タンパク質!

今回のNZ旅行の一番の目的だった「Timber Trail」ライドを終え、残りの滞在はあと3日です。お土産買わなきゃ…。