スタッフ暁子です。
雪が降り、今年のロードシーズンが完膚なきまでに終了しました。
今年は、MAVICの「コスミックプロカーボンSL UST」というホイールを「チューブレス」で1シーズン通して使いましたので、感想を書いてみます。
今まではMAVICのキシリウムES(現在のキシリウムPROと大体同グレード)を使っていました。アルミの軽量ホイールから、フルカーボンのチューブレスへの乗り換えです。
素材、リム幅、ハイト、チューブレスと一遍に色々変わった為、感じたことが何に由来するのかの切り分けが難しいですね。なお、レーシングレベルの走りではない為、その辺をふまえて読んでいただけると幸いです。
1シーズン使って、まず思うのはデメリットがほとんど無かったということでした。
ただ、出先でタイヤを外すような大きいパンクやトラブルがなかったラッキーもあるので、引き続き検証します。
春先のブログでキシリウムESのほうが重量が軽かったと書いていますが、よく調べるとキシリウムESもペア1490gでコスミックプロカーボンSLと同じでした。(すみません)
同じ重量で19mmの幅広リム、40mmのハイトにできるのがカーボン素材のすごいところですね。
更にチューブレスにしたので、シーラント液の重さはチューブの半分ぐらい。軽く感じたのは実際に軽かったんです。
なので、登りへの影響はまったくなく、平地や下りでは伸びがよく楽でした。
リアがイソパルス組みという組み方でMAVICらしいカッチリとした剛性感が感じられ、幅広リムのエアボリュームのグリップ感のおかげで、下りコーナーでも安心してバイクに角度をつけられます。
ディープリムはコーナーで倒しこむときに起き上がろうとする、といわれますが、悪いほうの印象はなかったです。40mmなので、そこまで強い挙動でないのと、逆に起きてくれるので安心して倒せるというのもあると思います。
エアロホイールの横風問題は、コスミックプロカーボンSLの場合は殆ど気になりませんでした。最初は怖くてビクビクしてましたが、40mmという絶妙なハイトと横風を逃がす形状が機能して、かなり強風のシチュエーションもありましたが横風で怖い思いをしたことはありませんでした。最新の技術はすごいです。
雨にも当たりました。リムが濡れるとブレーキが効きづらくなりますが、それはアルミリムでも同様でカーボンリムやシューが特別に効かないということはなかったです。雨のときはスピードを落として安全運転が鉄則ですね。
今シーズンは約3000kmほどの走行で、パンクは2箇所。
チューブレスでもパンクはします。
しかし、シーラント液を入れているため、空気が一気に抜けないのがメリット。
一度目のパンクは乗り始めの春先、コンビニ休憩中に、タイヤ表面にシーラントが滲んでいるので気づきました。金属片が刺さったようです。
穴の箇所を下向きにしてシーラントに浸かるようにし少し待ちましたが、シーラントが固まらずじわじわと滲み続けます。初めての経験なので予備チューブを入れるべきか悩みましたが、携帯ポンプで空気を足して、そのまま走ってみることにしました。
店まで6kmぐらいでしたが問題なく走れました。小さい穴だったのと、タイヤが全く減っていない状態なので、タイヤ用リペアパッチで補修。
シーラントが固まらなかったことをMAVICの営業さんに確認しましたが、内圧が高いと固まりにくい、少し圧を落として穴が塞がったら再度圧を上げる方法を勧められました。
2箇所目も、シーズン後半に小さい金属片のようなものが刺さり、シーラントがほんの少しにじむのですが空気は抜けない、という状態でした。走行にも問題なかったのでそのまま走り、シーズン終了。
ところが、 雪が降ってから室内で固定ローラーを回しているときに突如シーラント大噴射!
大車輪です。びっくりしました。
100kmの実走で大丈夫だったものが、30分ぐらいのローラーでダメだったりするんですね。使っているローラー台は旧式の固定式なので、タイヤに当たるローラー径が細く、タイヤが変形しやすい為だと思います。
ローラー時はローラー用のタイヤにするのが正解ですね。
この大車輪がきっかけで、一度リアのタイヤを外しシーラントも抜いてみましたが、1シーズン使うとタイヤのビードにシーラントのカスがこびりつきます。そのせいで密閉性が若干損なわれ、普通のフロアポンプや携帯ポンプでビードを上げるのが難しくなりました。コンプレッサーやタンク付きフロアポンプ(BONTRAGER FLASHCHARGER等)では容易に上がります。もう少しビード付近を清掃して検証してみます。
(出先でシーラントでふさげないほどのパンクをしたら、タイヤブートと替えチューブを入れて対処するので、実質あまり困らないかと思います)
でもタイヤの減りをみると、3000km位走るならシーズン毎にタイヤ交換で良いとも思います。新品のきれいなタイヤならもちろん携帯ポンプでも普通にビードがあがりますので。タイヤが減るほど乗れなかったシーズンだとしたら、悩ましいところです。
今シーズン、使った感想はこんな感じです。高額なホイールですが、体感できるメリットは沢山あります。バイクのルックスもがらりと変わって、ものすごく「かっこよく」なります!愛車のアップグレードにお勧めです!
2019年で値上がりしましたが(¥345,600-税込)、店頭在庫で1セット限り、値上げ前価格(¥302,400-税込)で販売しています。