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2020.12.12 お知らせ
整備依頼はお早めに(長いよ!)
こんにちは、ホワイトラインバイシクルの林です。

例年の12月と同様、比較的大掛かりな整備を行っています。
弊店ではオーバーホールという整備メニューはありません、お客様ごとのオーバーホールで思い描く内容が千差万別なので、聞き取りと相談が必要になります。
それはスポーツバイクは部品点数が多く、使用状況によって各部品への負担が極端に異なるため、どこまで分解を行うのか、逆にどこは分解しないのかの判断が必要になってくるからです。

例えば直近に破損の為に部品交換を実施していれば、その部分の整備が必要かしらと考えます。
しかし、どのように(何を)組付けしたかの履歴が不明であれば分解してチェックしたほうが良いかもしれません。

上記の例、弊店で納品している完成車のBBは、組立の際にPF(プレスフィット)以外は取り外して検品、一定の方法で組付けを行っています。
価格問わずクロスバイク、子供車も全て取り外しており、組付け手順と使用した油脂の情報があるので、整備受付や実際の作業ではそれを加味しています。
そのため弊店で購入されていないバイクの整備、特に悪いところは無いのだけど一通り見てという依頼の際は、整備内容=コストの相談を慎重に行わざるを得ません、何がどうなっているか知りえないのですから。

そして近年、特別な構造を持つバイクが増えました。
例えばTREKのmadoneSLR、弊店はトレック販売店なのでこのバイクに関する経験も多数ありますし、色々な情報にアクセスできます。
そういった情報には「トレック販売店でなければ知りえない」ものが多数含まれています。
先日初めてお持ち込みいただいたバイクは「シマノ付属の部品をトレック指定の物に替えて使わなければ台座を破損する(FDワッシャーのことです)」という事が守られていませんでした。
トレックディーラ以外で整備(交換)されていたそうです。
これを組んだお店、悪くないです。
情報無いんですもの。
逆に、弊店はトレックしか扱っていないので他ブランドの知りえない情報が暗に沢山あるわけです。
知らないことに気が付けないというのは恐怖です。
なので最近の(何か特別な構造っぽい)バイクはそのブランドを扱っているお店に整備に出した方が良いと私個人は思っています。
弊店、トレックは安心して整備できます。

余談ですが、自動車の世界ではファイネスというのがあって、お金はかかりますがメーカーや整備会社を問わず情報を共有できるそうです。
良いですね!

また、部品の着脱、分解、調整には何らかの負担がかかります。
そのため、何でも分解して清掃するというのも部位によっては良くないです。
ある部品の分解清掃を2回分保留して新しい部品にチェンジしたほうが乗り物として適切かもしれません。
一方その部品の不調のせいで周辺も破損させてしまうこともあるわけで、整備の受付は難しいながらも面白いと思っています。

そんなわけで、整備のご相談はお早めにお願いします。
弊店で販売したバイク、過去に整備実績のあるバイクを優先で受け付けています。
例年3月頃から混雑の為、整備受け入れが難しくなってきますので、どうぞよろしくお願いします。

12月23日(水)から1月10日(月祝)まで休業します。
ホワイトラインバイシクル
・営業時間 12:00-18:30 
・定休日 毎週 水曜 木曜