店長の林です。

雪も溶け気温も上がったのでMTBで未舗装路を走ってきました。
持ち出したのは表題の3台です。

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いずれも前後にサスペンション機構が付いたバイク
SLASH8   160mmストロークの650bホイル
REMEDY9/650b  140mmの650bホイル
FUEL-EX8  120mmストロークの29ホイル

最近はホイルサイズの記述をする必要がありますが、バイク選択をホイルサイズ「から」するのはナンセンスだと思います。

何故ならば、オフロードバイクの特性はホイルサイズだけで決まらないから。
26インチバイクしかなかった頃からオフロードバイクのジャンルは分かれていました。
まず、設計で想定されたジャンルがあり、結果どんなホイルサイズになるのかで良いと思います。
最新のクロスカントリーバイクは650bか29erであるのも、650bと29erにトレイル・エンデューロバイクがあるのも真実です。

・SLASH8

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今回とても楽しみにしていた乗る機会がなかなないバイクです。
既にカスタマイズ済みのこのバイク、少し前のツイッターでも紹介した物です。

前サスペンションフォークのストロークを130mmと160mmにダイヤルで選択できるので、アプローチでずっと続く登りでは、130mmにすることによりハンドルに腕が押されて後傾になる事をふせいでくれるのでロックアウトより実用的です。
思ったよりというより、凄い登る事に驚きました。
MAVICエンデューロホイルの後タイヤも漕ぎの軽さに貢献しているのかと感じました。

下りセクションではもちろん前サスペンションストロークを160mmに、前後サスペンションのCTD切替を、Dディセント(下り)にします。
走り始め、切替の方向を間違えてCクライム(登り)にしてしまいました。
気をつけなくてはいけません、確認確認。(アプローチ登りでは殆ど真ん中 Tトレイルで乗っています)
その下りは安心、安定、何も起きない感じ。
スムースな路面の為、物足りなさを感じるくらいですが、今回最もMTB経験がないライダーが「とにかく安心して下れた、楽しい!」と喜んでいました。
DHバイクに肉薄する下り性能を、ルスツ、ニセコ、旭川などのMTBゲレンデで試すのが楽しみです。(2014ゲレンデ詳細は未発表)

・REMEDY9/650b

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カーボンフレームの650bバイク。
車名に650bと書いているのは29erもあるからです。(アジア未発売)
スキルのあるライダーが今年1月にニュージーランド遠征でで10日間程走りまくってきたバイクです。

登りでは圧倒的な車重の軽さですいすい登ります。
クロスカントリー的使い方でも通用する、癖のないサスペンションの動作です。
純正のタイヤはごっつく無いのですが、意外と抵抗があるような感じがします。
TLRなのでチューブレスにすると変化がありそうな気がします。

CTDダイアルをDにセットし下りはじめました。
ちょっと違和感があり、斜度が少し大きくなる際に身体が前に入りすぎます。
160mmストロークのSLASH8の後に乗ったせいかと思ったのですが、違います。
ハンドルが私には低いです。
純正ハンドルとステムで出せるセッティングでは、きちんと深く前傾できない胴長な私では腕が伸び気味になってしまいます。
落ち着いて体勢を作れば良い感じですが、気を抜くとおっかないです。
下りの途中で止まった後の再乗車の際に顕著に不安を感じました。
体格の小さい妻は全く不満がなかったそうです。

ハンドルを変えてリベンジしたいですね。
純正がカーボンハンドルなので後ろ髪を引かれるのですが・・・
因みにNZに行った際はライダー(私に近い体型)持参のステム、ハンドルに交換して純正より高い位置にしていました。

・FUEL-EX8

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以前「トレイルモンスター」と表現した29erバイクです。

登りでは29erバイクの車体の大きさを生かして身体を上手に使って走れましたが、斜度がきつくなるとがたっとパフォーマンスが悪化しました。
私の疲労が1番の問題なのですが、実はこのFUEL、ハンドル高さが3台中最も高いセッティングなのです。
昨年はルスツのゲレンデで活躍したこのバイク、下り重視の調整を行っています。
CTDを、前D(下り)、後C(登り)にして、前後サグを変化させ車体傾斜を調整しながら登り切りました。

さて前後CTDをDにして下りです。
サスペンションストロークが3台中最も少ないバイクですが、文句無しに楽しいです。
前2台を乗って路面に慣れたということもあるでしょう。
ほんの少し、ギャップで飛んでみたりしていました。
ハンドルが良い位置にあり、コーナーで倒す動作も腕に余裕があるのを感じます。
ブレーキを掛けている時間が3台の中で一番少なかったと思います。

今回のライディングは
・路面がスムースな為、サスペンションのストロークによる差が出にくい環境
・最も軽いライダーの装備状態で前後サスペンション、サグセッティングを行った
・ハンドル高さがレメディのみ特に低かった(サドルは全てドロッパーポスト)
・後半かなり疲れていた

などの要素があるこことをご了承ください。